冬のマダニの駆除薬の投与について(SFTSの発生について)
マダニの駆除薬について、
吸血活動が低下する気温13度以下を目安に、冬期の投薬を中断していましたが、
今年は通年投薬を強くお薦めいたします。
本年5月に当院の近くで人獣共通感染症のSFTSに感染発症した犬の治療を行いました。
SFTSはヒトに感染した場合、6.3〜30%の高い致死率(国立感染症研究所)となる非常に危険な感染症です。
全国の野生動物で多数の抗体陽性例が報告されています。
身近での発生ですので、当面はお散歩に出られる際は、マダニ駆除薬の通年投薬をお勧めします。
※なお、本犬は幸い約2週間で回復し、患者さんの家族にも感染はありませんでした。
院長:松元